今回はSRの話をさせてください。
1995年の阪神淡路大震災における救助活動で、
消防の特別救助隊(レスキュー隊)では対応しきれない状況となり、
東京消防庁ではその教訓を生かしてより高度な装備と技術を持つ部隊を創設ました。
それが有名なハイパーレスキューと呼ばれる特殊部隊です。
福島第一原発の事故対応後の隊長の涙の会見が話題になりました。
東京消防庁が全国に先駆けて創設したこの部隊が
2004年の新潟県中越地震災害の災害現場にも応援派遣されます。
そして、ニュースでも大変取り上げられましたが、
土砂崩れに飲みこまれた自動車の中から男児を救出するなど大活躍します。
この時のハイパーレスキューの活躍を教訓に、
全国の政令指定都市でも同様に特別高度救助隊を創設することになりました。
横浜では横浜市消防局特別高度救助部隊、
通称「スーパーレンジャー(SR)」が創設されました。
特別高度救助隊は大規模自然災害や、
NBC災害(Nuclear, Biological, Chemical)対応を目的としています。
この教訓が福島第一原発の最悪の原子力災害にて活きることなります。
以下が福島第一原発における各地の特別高度救助隊の対応経緯です。
もしも各地に特別高度救助隊が整備されていなかったら、
冷却の術を無くした3号機の使用済み核燃料プールがどうなっていたか・・・
想像するだけで恐ろしいです。
↓ 機動震災作業車
・総理大臣から東京都知事に対し、福島第一原子力発電所への東京消防庁への出動の要請があり、都知事が受諾(3月17日夜)
・それを受けて消防庁長官から、東京消防庁のハイパーレスキュー隊等の緊急消防援助隊としての派遣を要請(3月18日0 時50分)
・総務大臣から大阪市長、横浜市長、川崎市長、名古屋市長、京都市長、神戸市長に対し、福島第一原子力発電所への特殊車両等の派遣の要請があり、各市長が受諾(3月18日〜22日)
・それを受けて消防庁長官から、各市消防局長に対し、特殊車両部隊の緊急消防援助隊としての派遣を要請(3月18日〜22日) →各市消防局が順次出発
・東京消防庁の指揮支援のもと、これら消防本部が交代しながら継続して、同プールに対する放水を実施
・東京消防庁ハイパーレスキュー隊が出動し、福島第一原子力発電所3号機の使用済核燃料プールに対する海水での連続放水体制を構築(3月18日〜19日)。
・3月19日未明と19日午後から20日にかけて、同プールに対する放水を実施
・4月に入り、東京電力関係者が操作するコンクリートポンプ車による真水での注水作業に切り替わったため、首都圏の消防本部は、それぞれの消防本部で不測の事態に備え待機
(出典は総務省消防庁の資料)
日本の仕組みはなかなか前に進まず効率の悪いことばかりですが、
こと防災に関しては過去の教訓を生かして迅速に対応をしている。と改めて感じました。
それだけ災害の多い場所に住んでいるんだという
危機感を持って生活しなければと自分にも言い聞かせます。
だいぶ話が盛り上がってしまいました。
出初式では化学工場火災を想定して、
スーパーレンジャーの訓練デモンストレーションが行われていました。
出初式での大きな見どころの一つになっています。
↑ 大型ブロアー車。
有害物質を飛ばして隊員の突入を支援します。
横浜市消防局のSRはドラマ『RESCUE〜特別高度救助隊』のモデルにもなり、
車両に描かれているロゴはこのドラマ用にデザインしたものを、
そのまま本物の部隊に採用したものだそうです。
ちょっと真面目な話をしすぎましたかね。。
もう少しだけ紹介したことがあります。
つづく・・・
1995年の阪神淡路大震災における救助活動で、
消防の特別救助隊(レスキュー隊)では対応しきれない状況となり、
東京消防庁ではその教訓を生かしてより高度な装備と技術を持つ部隊を創設ました。
それが有名なハイパーレスキューと呼ばれる特殊部隊です。
福島第一原発の事故対応後の隊長の涙の会見が話題になりました。
東京消防庁が全国に先駆けて創設したこの部隊が
2004年の新潟県中越地震災害の災害現場にも応援派遣されます。
そして、ニュースでも大変取り上げられましたが、
土砂崩れに飲みこまれた自動車の中から男児を救出するなど大活躍します。
この時のハイパーレスキューの活躍を教訓に、
全国の政令指定都市でも同様に特別高度救助隊を創設することになりました。
横浜では横浜市消防局特別高度救助部隊、
通称「スーパーレンジャー(SR)」が創設されました。
特別高度救助隊は大規模自然災害や、
NBC災害(Nuclear, Biological, Chemical)対応を目的としています。
この教訓が福島第一原発の最悪の原子力災害にて活きることなります。
以下が福島第一原発における各地の特別高度救助隊の対応経緯です。
もしも各地に特別高度救助隊が整備されていなかったら、
冷却の術を無くした3号機の使用済み核燃料プールがどうなっていたか・・・
想像するだけで恐ろしいです。
↓ 機動震災作業車
・総理大臣から東京都知事に対し、福島第一原子力発電所への東京消防庁への出動の要請があり、都知事が受諾(3月17日夜)
・それを受けて消防庁長官から、東京消防庁のハイパーレスキュー隊等の緊急消防援助隊としての派遣を要請(3月18日0 時50分)
・総務大臣から大阪市長、横浜市長、川崎市長、名古屋市長、京都市長、神戸市長に対し、福島第一原子力発電所への特殊車両等の派遣の要請があり、各市長が受諾(3月18日〜22日)
・それを受けて消防庁長官から、各市消防局長に対し、特殊車両部隊の緊急消防援助隊としての派遣を要請(3月18日〜22日) →各市消防局が順次出発
・東京消防庁の指揮支援のもと、これら消防本部が交代しながら継続して、同プールに対する放水を実施
・東京消防庁ハイパーレスキュー隊が出動し、福島第一原子力発電所3号機の使用済核燃料プールに対する海水での連続放水体制を構築(3月18日〜19日)。
・3月19日未明と19日午後から20日にかけて、同プールに対する放水を実施
・4月に入り、東京電力関係者が操作するコンクリートポンプ車による真水での注水作業に切り替わったため、首都圏の消防本部は、それぞれの消防本部で不測の事態に備え待機
(出典は総務省消防庁の資料)
日本の仕組みはなかなか前に進まず効率の悪いことばかりですが、
こと防災に関しては過去の教訓を生かして迅速に対応をしている。と改めて感じました。
それだけ災害の多い場所に住んでいるんだという
危機感を持って生活しなければと自分にも言い聞かせます。
だいぶ話が盛り上がってしまいました。
出初式では化学工場火災を想定して、
スーパーレンジャーの訓練デモンストレーションが行われていました。
出初式での大きな見どころの一つになっています。
↑ 大型ブロアー車。
有害物質を飛ばして隊員の突入を支援します。
横浜市消防局のSRはドラマ『RESCUE〜特別高度救助隊』のモデルにもなり、
車両に描かれているロゴはこのドラマ用にデザインしたものを、
そのまま本物の部隊に採用したものだそうです。
ちょっと真面目な話をしすぎましたかね。。
もう少しだけ紹介したことがあります。
つづく・・・