津波の夢を見た。

遊泳客で溢れるビーチ。
俺は砂に埋まったたくさんの毛抜きを拾っていた。
毛抜きと言えども裸足で踏めば大怪我になにかねないですからね。
かなりたくさん集めた。
一息つこうと顔を上げて海の方へ目を向けると…

地平線の遠くの方から大きな水の壁がこちらに向かってきている。
しかし、人々はいっこうに気付く気配がない。

私はせっかく集めた毛抜きを全て放り出して、
人々に危険を知らせるために叫びながら
自分は高い台へ向かって全力で逃げた。

階段を上りきって後ろを振り返ると、
ビーチに大きな波が何度も何度も押し寄せてきて、
逃げ遅れた人々は皆波に呑まれて行く。

アタシはかろうじて難を逃れました。

これから海辺に出かける人は気を付けてください。

というのはですね、
以前にも立て続きに津波の夢を見たことがあったんですけど。
そしたら、スマトラ沖地震のあれが起こったんです。

今度は正夢にならないように祈りましょう…