book_bakuyume

もう何がきっかけよく覚えていないのですが、
マレー半島に夢を自在に操る少数民族がいるという話をどこかで聞いて、
何か関連書籍はないかと探してみたところコレでした。

既に絶版になっているのでAmazon marketで購入しました。

しかもなんとお値段は0円で配送料のみと!!ほぅ!
古本屋さんとしても何としても在庫を処分したかったのでしょうか(笑)

昔から悪夢に悩まされている著者がふと耳にした情報を元に、
マレー半島に住む夢をコントロールすると言われるセノイ族を取材に行くルポタージュです。

セノイの人々は夢の持つ暗示に解釈を加え、
それに基づいて夢の中でポジティブに行動することで実生活にも反映させるのですが・・・

なぜ本人たちはそれを夢コントロールと認めないのか?
なぜ学者たちはそれをアニミズムの一言で切り捨てるのか?

自らのセノイの村での滞在中の体験を通じて考察行きます。

それと同時に、(執筆当初の1994年時点)
進む森林伐採で壊れていくマレー半島の原住民の生活や、
現代的都市文化の流入が原住民の若者たちに与える影響など・・・


夢に関する部分以外でも考えさせられる本でした。

著者についてあまり知らなかったのですが、
水木しげるや中沢新一など杖がリスペクトする人物と
つながりがあることがちょっとした発見でした。