休暇でフィジーに行ってきました。

リゾート内の歩道を歩いていると、
蟻のたかったカブトムシの死骸が落ちていました。

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帰国してから調べてみると、和名は「サイカブト」、
英名は通称"coconuts rhinoceros"と呼ばれているそうです。

動物のサイにしているので、「サイ」カブト、"rhino"cerosです。

原産は東南アジアと言われていますが、
外来種として太平洋の島々で急激に広がっているそうです。

ここはフィジーに本島であるビジレブ島から離れた離島ですが、
風で流されてきたのか、何かの物資に紛れて来たのか・・・

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ヤシの木やサトウキビの幹を食い漁って枯らしてしまい、
グアムなどではヤシの木に相当の被害が出たらしく、
太平洋の島々では害虫として忌み嫌われています。

"A Pacific battle to eradicate the rhinoceros beetle"
"サイカブト根絶に向けた太平洋の戦い"

以下はFijiの新聞社Fiji Sunの記事。
"30% Rise In Rhinoceros Beetle Population"
"フィジーのサイカブトの個体数が30%増加"

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ちなみに日本では沖縄でも繁殖していて、
別名タイワンカブトと呼ばれやはりサトウキビの害虫なのだそうです。

この辺りでは日本のように甲虫を愛でる文化はありませんし、
害虫の外来種とあれば見つけた瞬間に踏みつぶされてしまいます。
この個体もそのように踏みつぶされたものなのかも知れませんね。

南の島でふと気づいた昆虫談義でした。