家にあったので、読んでみました。
2011年に映画化されました。
ストーリーにも作家の作風にも予備知識も持たずに読みました。
映画のキャスティングで主人公が大泉洋だったので、
大泉洋がバーカウンターに座っている映像を想像して、
勝手にどちらかというとポップでオシャレな雰囲気を想像していたのですが・・・
実際には紛れもないハードボイルド・ミステリーで、
たいそう意表をつかれました。
しかも、かなりステレオタイプに近いハードボイルドです。
ハードボイルドを象徴する小道具やバックグランド、つまり、
トレンチコート、バーボン、煙草、etc…
暴力、闇社会、性、ピンチの際の強がった軽口など…
これらのハードボイルドの典型的な要素を
全てススキノという舞台に当てはめた、そんなミステリーでした。
ススキノ探偵シリーズと呼ばれて数作同じ人物を主人公にした作品があるそうです。
ちなみに、映画"探偵はbarにいる"はの原作は本作ではなく、
次作の「バーにかかってきた電話」が原作とのことです。
杖は普通に読めましたが、相方はつまらないと言っていました。
確かにあまり女性ウケするジャンルの小説ではないです。
あと、ボクが普通に読めたのは、
若い頃はバーボン党だったというのもあるかも知れません。
今は全然飲みませんけど。