部屋のことは(6)で終わりですが、
前回宿泊時には外のことを書いていなかったので、外の事を。

ザ・プリンス箱根はオン・ザ・ビーチならぬ、オン・ザ・湖畔に建っていまして、
したがって、ホテルの建物から出ると2分で敷地内の湖畔の散歩道に出られます。

今回も朝食は「ル・トリアノン(→)」でビュッフェを食べて、
そのままレストランから外に通じる扉から外に出て散歩しました。

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今年1月に宿泊したときは完全に冬でしたし、
天気が薄曇りだったこともあり景色も少し寒々しかったので、
あまり風景の写真は撮りませんでした。

今回の宿泊は11月初旬〜中旬くらい。

紅葉のピークではなかったですが、芦ノ湖周辺では色づき始めた頃でした。
おまけに空は雲ひとつない秋空でした。

湖畔の散歩道も朝日が差し込んでともていい雰囲気でしたよ。

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湖の方に目をやると、富士山がこの大きさ。
雪化粧もして青いそらによく映えます。

ふと東館の方をみると大きな窓に大きな富士山が映っていました。
肉眼で本物を見るより大きく見える気がします。

あれ?
こんな大きく反射するものでしょうか?

最初、建物の曲線がレンズの役割を果たして・・・
とか思ったりもしたのですが、あのガラス面が湾曲しているとは考えにくいし。

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今回は芦ノ湖の海賊船に乗りました。
芦ノ湖の湖上から見たザ・プリンス箱根はこんな風に見えます。

前に書いたか忘れましたが、
昭和の大建築家、村野藤吾氏の設計の本館。

景観を損ねないように周りの木々が成長した時に、
それらの樹木より高くならないように低層に設計されたそうです。

設計は1978で、ボクとほぼ同い年なんですが、どっしりとした佇まい。
箱根という歴史ある土地にあって引けを取らない重厚さがあります。

もう100年以上も前からそこに建っていたかのような印象さえ受けます。

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いま東京や大阪で次々オープンする外資系の高級ホテルは、
35年後の果たしてこの風格は出せるんだろうか。

バブルが終わり、ホテル業界の勢力図も大きく変わったものと思います。
日本人の消費行動も洗練されてきて、本当に良いものしか高い値段で売れなくなりました。

プリンスホテル自身も時代に合わせて、
ブランディングやマーケティングを大きく変えたことと思います。
たぶん客単価も下げてるんじゃないでしょうか。

でも、当時イケイケだったプリンスホテルが、
最高の立地に最高のものを作ろうとした心意気が伝わってくるんです。

この建物にはそういう魅力がある。
ボクがヤラレてしまったのは、そういうところなんです。

またちょっと語り過ぎちゃいましたかね。

ホテルの車寄せの紅葉もだいぶん色づいていました。

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至れり尽くせり、でもフレンドリーというサービスが好みの我々夫婦としては、
正直いうと、このホテルのサービスは少し物足りない感もあります。

でも、要所は押さえたそつないサービスではあるので、
不満を感じるということも特にはないのです。

それにあまりある箱の重厚さと立地の良さ。

ここは箱根の定宿にしたいホテルです。

おわり。

ザ・プリンス箱根
〒250-0592
神奈川県足柄下郡箱根町元箱根144
TEL:0460-83-1111


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