読んだのは文庫ですが、
ここは敢えて単行本版の画像を使わせて頂きました。
単行本の表紙がかわいかったので。
この小説、映画化されるみたいなんです。
小説が映画化されると文庫の表紙が実写仕様に変わってしまうことが多々ありますね。
杖は、本をジャケ買いしたりするタイプなので、
実写化対応されたダサイ表紙って嫌いなんです。
別に水谷豊が嫌いという訳ではないのですが、
大抵は変更後の表紙の方がダサいので。
この人の作品は読む度に杖の中で評価が上がって行っています。
「仕事や家庭で、大きな問題に躓いて苦しむ。」
という題材を扱う作家で重松清をたまに読むのですが、
若い頃は何ともなかったのに、自分の立場が当てはまるようになってくると、
彼の作品のように雰囲気が重くて、ハッピーエンドにならずに終わってしまう作風って、
もう苦しくって読んでいられなくなってしまうのです。
その点、同じ題材を扱っていても、
荻原浩の場合はタッチが軽いし、ハッピーに終わってくれるので、
なんだか救われた気持ちになります。
背負うものが重くなるってこういうところにも出てくるんだ。な。
あ、ちなみに杖がこの本を手に取ったのは妖怪が好きだからです。
そういう観点での感想はというと、
今まで耳にしたことにない座敷わらしの由来が出てきました。
深刻にならないからイイですよね。
読んで苦しくなるのは、身体のコンディションが良くないと。
荻原さんの解説記事を見つけたんですが、どうやら
「変わることのないひとつの手法で表現し続ける」のが
才能、なんだとか。
http://www.birthday-energy.co.jp/