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昨今、ライフスタイル系とか、カルチャー系とか(デザイン系もかな?)呼ばれる雑誌では
「仏教とは何か?」「神道とは何か?」みたいな特集が組まれることが多いです。

でも、ダイヤモンドのような経済系の雑誌でこういう特集はめずらしいな。
そんなことで、杖としては珍しいのですが買って読んでみました。

やはり、他の雑誌とは違って、仏教や神道の文化そのものより・・・
経済紙ならではの仕組みと金の流れですね、平たく言うと。

日本の社会においてどういう制度や枠組みで運営されているかとか。
仏教宗派と所属する寺、寺と檀家との間で成り立っている、(経済的な)関係はどうかとか。
神社庁の設立の経緯と現状、所属する神社と両者の関係性の問題点とか。
「噂の現場」に出てきそうなちょっとしたゴシップまでありました。

いままで杖が読んできた雑誌では取り上げられることのない話題だったので、
その辺りがとても興味深かったです。

時節がら、冒頭では大震災によって分断されてしまった地域の結びつきと、
昔からその結束に一役買ってきた宗教(信仰)のこれから果たすべき役割とは?
といったインタビュー記事がありました。

日本では文化ではなく、信仰としての宗教の話題が敬遠される傾向にあるせいか、
かなりさらっとしていて、もっと紙面で踏み込んで欲しかったという思いはあります。

でも、他の雑誌が触れない話題だったので、それでもおもしろかったです。