実はこのシュノーケリングツアーにした理由というのは、
一つは小浜島発だったことと、
もう一つはこの新城島の観光ができたからだったんです。

定期船のない新城島へ行くには、
今回のようなツアーに申し込むか、船をチャーターするしかありません。
でも新城島に立ち寄るシュノーケリングのツアーはあまりないんです。
皇さんのツアーはそれが含まれているのが大きなポイントでした。

幻の島を出て次は新城島(あらぐすくじま)に向かいました。

40分くらいかかったでしょうか。
船酔いがそろそろ怪しくなってきたころに、
小さな港が見えてきました。
港と言っても、小さな船着場が一つあるだけです。

それでも、船から船着場に降り立って、
景色を眺めてみると・・・

「うぉー!!」

というのが思わず最初に出てきた言葉でした。
何なんだこの海の色わー。と。

酔いかけていたことなんてすっかり忘れてしまいました。

まさかこんな景色は想像していませんでした。
文字通りの「想像を絶する景色」でした。

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船着場では、ここでシュノーケングをするアラマンダ経由からの組と、
この島を観光する皇に直接組とに分かれました。

港から程近い、この島の学校跡でガイドさんと合流します。

記憶が正しければ、この島の人口は8世帯8人と言っていたと思います。
当然村の中も人は見当たりません。
唯一おばあさんと一人すれ違ったくらいです。

まずは島で一番の聖域であるアールウガン(東御嶽)に案内されました。
(とても神聖な場所のため立ち入り、撮影は禁止)

この辺りでは昔はジュゴンが生息しており、
その肉を不老長寿の薬として琉球王朝に献上していたそうです。

この御嶽にはジュゴンが祀られていて、
「人魚神社」なんて呼ばれることもあるようです。

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上の写真は集落の様子です。
交通量が少ないせいか道までもが芝が生えています。

道が芝で覆われているなんて、なんて素敵なんでしょう。
そんな道の道端には誰かが植えたのか、
それとも自然に群生したのかキレイな花々が咲いていました。

なにか、自分はタイムスリップしてしまったのかと錯覚してしまうほど、
普段の生活で歩いている町並みとの違いを感じました。
同じ(というのか分かりませんが)現代に日本とは思えない景色です。

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港の近くには他にもイールウガン(西御嶽)という御嶽がありました。

うっそうとした木々の中を通る白い砂の道の脇に
ひっそりと鳥居が立っていました。
もちろんこちらも鳥居から先は立ち入り禁止。

こちらの御嶽が何が祀ってあるのかよくわかりませんでした。

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イールウガンの前を通って海の見える岬まで出ると、
そこには昔のクイヌパナという遠見台の跡があります。

ここからの景色もまた絶品でした。
条件がよければ、遠くは波照間島まで見渡せるということです。

この日はこんな快晴に見えても遠くは少しガスっていて、
残念がら波照間までは見えませんでした。

それにしても、
永遠と続く白いビーチにとこどころ立っている大きな奇岩。

この島が観光地だったら、
日本中から人がやってくるに違いありません。

でも、そういう場所ではないからこそ
こんな景色がいまだに残っているのかも知れませんね。

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簡単に30分ほどの観光が終わると、
ビーチで潜っていた方々と再び合流して次のポイントへ移動します。
この島のビーチでもシュノーケリングしてみたかったなぁ。

こんなきれいなビーチがあるのに、
集落の観光だけでは実にもったいないよ。

でも、それを加味してもいい時間でした。

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僕はこの世の楽園を見た。