20071214_book_makeinu酒井順子

負け犬の

負け犬による

負け犬のための

遠吠え。

という言うのがもっとも相応しい説明ではないかと思います。

美人で仕事ができて結婚していない我々の生活は、
美人で旦那が金持ちで結婚して子供のいる彼女たちの生活より
こんなに楽しいんだよ。

ということが何度も×2、何度も、何度も書いてある本です。
へりくだった表現を取りながら優越感を滲み出しています。。

そして巧に土俵に上げないようにしている対象たちがいます。
 ・結婚していて子供がいなくて仕事をしている人(DINKS)
 ・結婚していて子供もいるけどお金のない人
 ・モテない人

自分が傷つかないため、
と同時にあまり敵を作らないための工夫でしょうね。

連載ものを文庫にすると大体そうなんですが、
このくどさは編集で何とかならないもんですかね。


なんか以前同じような印象と感想を持った本を読んだ気がするんですよね。
何だったかなぁ〜?

あ。

思い出した。

村上龍の「すべての男は消耗品である」だ。

題名からして同じ気配を感じる…?